歯周病の進み方
歯周病は,ゆっくりと痛みもなく進みます.
まずはじめに,歯と歯茎の境の歯肉に炎症が起きます.この状態を「歯肉炎」と呼びます.歯肉炎では,歯と歯茎の境が赤く腫れ,歯ブラシをすると出血をします.
第2段階として,歯肉炎が進み「軽度の歯周炎」となります.歯周炎は,歯肉炎同様に歯と歯肉の境目が赤く腫れ,出血がありますが,歯を支える歯槽骨が吸収し始めます.痛みは,無いものの歯がむずむずしたり,浮いたような感じが出てきます.
第3段階として,「重度の歯周炎」となります.歯を支える歯槽骨の吸収はさらに進みます.見た目には,歯が長くなったように見えたり,隣りの歯とのすき間が大きくなったように見えます.また,炎症が進むことから口臭が発生します.
最終段階では,歯が抜け落ちてしまいます.これは,歯を支える歯槽骨が歯の根の1/4程しかなくなり,歯を支える力がなくなってしまうからです.歯が抜ける直前は,歯がグラグラして固いものは噛めず,ある時ものを噛んだ拍子にポロッと歯が抜けてしまうのです.